南三陸町役場

Category:
Architecture
Location:
宮城県南三陸町
Completion:
2017-08
Photographer:
Katsumasa Tanaka

 

まちに開かれた役場をつくる

東日本大震災で被災した南三陸町は、津波により旧庁舎・支所のあった志津川地区・歌津地区ともにまちのほとんどが流失してしまった。まちの復興にあたり、沿岸部ではながらく大規模な嵩上げ工事が進められていたが、地盤の整備にある程度目処がつき、庁舎を再生することとなった。
南三陸町の役場庁舎の再生にあたり高台移転となった志津川地区の敷地周辺は、復興公営住宅、新病院などが集約され、まさにまちが新しくつくられている最中であった。
2015年プロポーザル時、まちは依然再生の途上であり、これまで人々が集った広場や集会所は失われおり、住民の居場所が明らかに不足していた。これからつくる新役場には、住民の居場所となる開かれた場所が必要なのではないかと感じた。そして、それは、誰もが気軽に訪れることができ、風がぬけて光が入る公園のような場所がいいと思った。
新役場は、最大限広く確保した1階と、コンパクトにまとめた2、3階で構成されている。1階には、町民窓口を含む住民サービスを集約するとともに、窓口に隣接して「マチドマ」と名付けた屋内広場を設け、復興を契機とした住民の自治参加、恊働、情報発信に応える場所として位置づけた。そして、これらを同じ木架構のもとにひとつの明るい大きな空間として計画することで、住民と職員の近しい関係を作り出すことを目指した。また、2階は執行部と災害対策本部、3階には議会機能を配置し、非常時の連携を重視した合理的な計画としている。
地方、特に復興最中の庁舎計画では、各課編成の変更や人員の減少、施設の多機能化、そしてその運用も求められる。
マチドマとそこに続く長い1階部分はその一つの解であり、復興による応援職員の増加、ボランティア等の頻繁な人の出入りを受け止めつつ、今後起こりうる人員の減少やレイアウトの変更、町民活動の場の拡張に対してフレキシブルに対応できるものとした。
設計段階では、高校生や地域団体を中心にワークショップを行い、主にマチドマの活用方法を議論した。単に設計に要望を盛り込むということ以上に、参加者の記憶に残るものとすることで、タイトな設計期間にあっても、この場所に関わり続ける人材を育む布石になりうるのではと考えた。
マチドマは子どもの絵の展示やシンポジウムなど住民、職員によって既に様々に使われ始めている。マチドマを中心として行政と住民の恊働によるまちづくりが行われていくことを願っている。

*株式会社久米設計と共同設計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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